地震によるビルの窓ガラスの破損

福岡ビルの窓ガラス地震の際にビルの窓ガラスが破損して逃げ惑う人に降り注ぐ。パニック映画に出てきそうな状況だが、これが実際に起きかねない状況は現在でもある。1960年代まではビルのはめ殺し窓ガラスは硬化シーリング材という材料で固定されていた。この材料は現在では禁止されている。

硬化シーリング材は窓ガラスをはめ殺しにする際、サッシとガラスとの間を固定するための材料として使われていた。1978年の宮城県沖地震のあとこの材料による窓ガラスの固定は禁止され、その後は弾性シーリング材が使用されている。

2005年の福岡県西方沖地震の際、10階建ての福岡ビルの窓ガラスが多数割れ、そのガラス片が歩道に飛散するという事故が起きた。福岡ビルには約1600枚のガラスが使われていたが、この3割のガラスが割れ、その全てが硬化シーリング材によるはめ殺しの窓だったのだ。30年近く前に使用が禁止された材料が使われているにも関わらずそのまま何の対策も取らなかったことが原因であり、あらかじめ改修を行っていれば防げたと言える。