介護福祉の疑問 なぜ家族が面倒をみられないのか

介護福祉介護福祉の世界では、面倒をみる人が高齢者になりつつある。そのうち女性が80%を占めている。雇用面でのマイナスも。
介護する人がいないか、いても高齢になった。20年ほど前まで高齢者のいる世帯は全体の2割ぐらいでしたが、平成9年には3割を突破し、平成10年には高齢者のいる世帯のほうが年少者のいる世帯を上回ったのです。
しかも高齢者のいる世帯をみると、1人暮らしが17.6%、夫婦2人暮らしが26.1%、親と未婚の子供の2人暮らしが13・7%となり、三世代同居が3割を切りました。
さらに2010年には1人暮らしと夫婦世帯が、全世帯の6割を超えるという予測が出ています。
これまで介護が必要になると、その人の家族が世話をしてきましたが、こうなると家庭で介護を受けたくても介護者がいないか、介護する側も高齢者となってきたのです。
それを裏づけるデータがあります。厚生省の介護対策本部の調べによると、現在介護をしている人の2人に1人は65歳以上となっています。そうなると、介護疲れでからだを壊したりする「共倒れ」が問題となります。
介護は女性の就業を阻害する自宅で介護をする人は妻が31・6%、嫁27・6%、娘20%の順で、80%が女性となっています。
寝たきりや痴呆症では目が離せないため24時間の世話が必要になります。そのため、介護をする家族に「精神的ストレス」「夜眠れない」「家をあけられない」などの負担が大きくなってきました。
一方で女性の雇用率は増加し続けており、平成9年には全雇用者の約4割になっています。
本来なら有望な働き手として企業や産業を下支えする役を担っている女性が、家族の看護・介護のために年間9万人以上が離職したというデータがあります。女性の就業の面でも家族介護には限界がきたのです。
介護福祉の問題点です。